地域・カルチャー探訪
PEIにおけるイスラムおよびアラブコミュニティ:難民支援からマスジド・ダール・アス・サラーム設立まで
プリンスエドワード島(PEI)イスラム協会は、連邦政府から難民スポンサー(SAH)の認定を直接取得するため20か月間にわたる手続きを行いました。2015年以降、同協会とシャーロットタウン司教区は、約200人のシリアおよびイラク難民を島へ再定住させてきました。
1. 拠点を生み出すまでの30年
プリンスエドワード島イスラム協会(MSPEI)は、専用の礼拝堂を持つずっと前の1990年に、島で拡大するムスリムコミュニティを支援するために設立されました。20年以上にわたり、コミュニティは固定の拠点を持たないまま寄付を募り、金曜礼拝やコミュニティ夕食会、新着者への定住支援を組織してきました。転機となったのは、PEI初の恒久的なモスクであるマスジド・ダール・アス・サラームが正式に開堂した2012年7月14日でした。
2. 独立した難民スポンサーとしての歩み
2016年まで、民間組織が難民を直接受託・支援できる連邦政府の「スポンサーシップ協定保持者(SAH)」認定を受けていたのは、島内ではシャーロットタウン・カトリック司教区のみでした。MSPEIはシリア難民危機がピークを迎えた際、司教区と非公式に協力していましたが、支援規模の拡大に伴い、司教区からMSPEI自体がSAH資格を取得することを提案されました。20か月間の申請プロセスを経て、MSPEIは2016年9月に公式なSAH認定証を取得しました。
「少なくとも10件のスポンサーシップ申請が届いています」と、当時の協会会長**ナジャム・チシュティ(Najam Chishti)**氏は語り、MSPEIが正式認定された直後のプログラムへの需要の高さを明かしました。
支援対象となる家族の選定にあたっては、既存の人間関係や縁が重視されました。
「すでに島に親族がいるご家族を支援することが最善と考えました。そうすれば家族の再会が実現するからです」と、協会代表の**ザイン・エセガイエル(Zain Esseghaier)**氏は説明し、モスクの会員と繋がりのあった2つのシリア人家族が支援対象として選ばれた経緯を振り返りました。
3. 2015年以降の再定住の規模
2015年から2017年の間だけでも、MSPEIとシャーロットタウン司教区の共同の取り組みを通じて、約200人のシリアおよびイラク難民がPEIに定住しました(同期間に世界中から到着した他の移民を除く)。支援資金の調達には、持続的なコミュニティの支援が必要不可欠でした。MSPEIは、スポンサーとしての資金力を連邦政府に証明するために求められる1世帯あたり約2万9,000ドルの資金に加え、2つのシリア人世帯の民間スポンサーシップ申請のために、ムスリムコミュニティ内だけで少なくとも3万ドルを寄付によって集めました。
4. スポンサーシップを超えた協会の活動
MSPEIの慈善団体登録情報に基づく継続的な活動内容には、以下が含まれます:
- 毎日の礼拝および金曜合同礼拝、年2回の祝祭(イード)礼拝の執り行い
- 3歳から17歳までを対象としたサンデースクール
- 女性向けに毎週開催されるコーラン朗誦セッション
- 島内の他宗教コミュニティとの相互理解を深めるための毎月の宗派間対話および年1回のオープンハウス
- 新しく到着したムスリム移民や難民への定住支援、ならびにIRSAやその他公的定住支援機関への橋渡し
5. 今日の新着者にとってこれが意味すること
今日PEIに到着したムスリムの新着者(州ノミネーションプログラム(PNP)、難民枠、留学生など)にとって、MSPEIが提供する歓迎インフラ(アクティブなメーリングリスト、WhatsApp/Viberコミュニティ、35年にわたる再定住支援の組織的ノウハウ)は、一朝一夕でできたものではありません。現在の定住者の多くが島に足を踏み入れるずっと前から、まさに新着者のために整えられてきた基盤なのです。
6. お問い合わせ先
MSPEIへのお問い合わせは info@muslimpei.com まで。Facebook、Instagram、X(旧Twitter)アカウント(@muslimpei)でも活発に情報発信を行っています。また、より広範な生活定住支援については、IRSAが最初の相談窓口となります。
